taia

プレゼンス 存在のtaiaのレビュー・感想・評価

プレゼンス 存在(2024年製作の映画)
3.2
ホラー要素について
家の中に住み着いてる幽霊視になってひたすら家族の成り行きを追う話。パラノーマル・アクティビティのような定点ではなくおそらく人型の幽霊の目になってひたすら登場人物を追いかけて行く。前半は特に暗転とワンカットのシークエンスが多く、苦手な人は画面酔いするかも。三半規管強めの私も結構しんどくなりました。

家に住み着いてる幽霊の話なのでホラー的演出が無いと言えば嘘なのですが、幽霊視点なので誰がその演出をしてるかと言えば自分(観客)なわけで、何が起きてるかわからない怖さみたいなのは無いです。

ただ主体者(視点)が観客でも何のためにそれをやってるかは目に見えてる以上の情報はわからないので、雲の中を進んでいくような不安はあるし、幽霊(見えないはずの存在)なのになぜか認知される瞬間が時々あって感受性の強い人はドキッとすると思う。隠れんぼや鬼ごっこで見つかった時のような気持ち。

わかりやすいホラー演出についても同じで、観客はなぜそれが起きてるか(自分が起こしてることなので)分かるけど登場人物は当たり前に怖がるので、演出にどれだけ耐性があるか…みたいな話になりそう。

映像的なホラー要素はだいぶ薄いです。ただミステリーというか、物語的な怖さはまあまああって後味の悪さを感じる人はいるかも。少なくとも私は「夜道一人で帰りたくないな…」の気持ちにはなりました。ただやっぱソダーバーグ監督なのでって感じで普通におもしろかったです。
予告編がいちばん怖かった。何アレ🫨

物語的な感想はネタバレなのでコメントで↓
taia

taia