【詳述は、『the hnman surge3』’24-2-11欄で】割りと普通な、証言者+解析者、ニューズリール、本人姿、独自解説アニメ、らで成ってて、対象の現存影響力持つアーチストの表現や生き方そのものの、美醜や人種観の価値の逆転、眼前越えた外界吸収、抽象·具象どっちつかずのジョーク、自らの血のルーツ追い、らと同化一体化してくる、究めて知的でスリリングでもある、すぐれた作品。

黒人アーティストの作風がデュシャン的と形容されることで、大文字の美術史へと矮小化されるだけでなく、黒人の身体それ自体が「レディメイド」として消費されてきたことへの批判性が失われるとの指摘に、批評というものが避け難く孕む白人至上性を感じる。事は当然、美術に限らない。