一枚の写真と“告白”。
それは、やがて「666」の子・ダミアンに至る真実。
強い光とは、強い闇があればこそ望まれ見出だされるものなのかーー
ホラーとして受動的で静謐だった初代とは正反対に、かなり能動的で強烈。
個人的に、私が若い頃勝手に『オーメン』に想像し欲していた(が組み込まれていなかった・故に個性を確立していた)要素を驚くほどオーバーキル気味に満たしており、ホラー=恐怖、映画としてかなり良かった。
逆に言えば
「ホラー苦手だけどオーメンなら観れた」
という人にはかなり刺激が強い作りになっている(端的に言ってしまうと血や生々しい系グロテスクがかなり足されている)。
その直線的な味つけを加えられても尚、必然性のあるグロテスクさであると感じられ、オリジンストーリーとして初代の印象を邪魔しない着地で◎！
『オーメン』で描かれていた“ダミアンの母の墓(の中)”は正直かなりいきなりなものだったので、どう繋ぐのかと思っていたが、そこも納得。
過激さのみならず、禍々しくも美しいインパクトあるシーンや、初代をなぞり丁寧にストーリーを繋ぐ描写もあり、視覚的にとても楽しめた。
『名探偵ピカチュウ』の俳優さんが出演なさっててびっくり(笑)。
オーメン最強の劇伴「Ave satani」を映画館で浴びるべし！
