脳内金魚

殺人鬼の存在証明の脳内金魚のネタバレレビュー・内容・結末

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前半はひたすら「おそロシア」全開で、こりゃ外れだったかなぁ、『チャイルド44』(あれは米国作だけど)みたいな肩透かしかなぁと思いながら見ていた。が、すべては最終章への助走と分かったら結構面白かった。まぁ、助走が長すぎるという反論は認める。そう思えば、いくつかの唐突に出てきたと思えるシーンも、実は伏線だったんだなと納得。親切に時間軸も字幕で示してくれるので、見ていてこんがらがることもなく、この点が非常に好感だった。(最近は叙述トリックを勘違いして、不必要に情報を不明瞭にして視聴者を置き去りにする作品が多いので)

個人的には、もう少しだけ「おそロシア」描写をコンパクトにした方が引き締まった気もするが、普段見慣れない露映画としてはなかなかの掘り出し物だった。同じ「おそロシア」系サイコスリラー映画としては、『チャイルド44』よりずっと面白かった!
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