屋根の心太のレビュー・感想・評価

彼らしい庶民的リアリズム

戦後のイタリアの住宅難を背景に、新婚夫婦の家探しをめぐる哀歓を描いた人情ドラマ。

住み込み女中のルイーザと左官のナターレは若くして結婚し、まだ十分なお金もない。夫ナターレの実家で新婚生活を始めたものの、狭い家の中では多勢がひしめき、2人で愛を語り合う場所さえない。ついに実家を飛び出した2人は、住みかを求めてさまよったあげく、とある妙案へとたどりつく。