玉三郎さんの富姫は團子さん版を生で拝見したけど、團十郎さん（海老蔵さん）版もなかなかいい。

姫路城の天守の異世界の雅やかな雰囲気と、人間界の天守の暗さの対比がすごく好み。
暗がりに現れる玉三郎さんの富姫の美しさ。図書之助役の若い頃の海老蔵さんも美人でびっくり。男っぽくかっこいい人とは思っていたけど、美人のイメージはなかったので。
歌舞伎はあまり詳しくないけど、泉鏡花の戯曲なだけあって、歌舞伎というより演劇を見ている感じだった。

結構ギャグあって面白い。夜叉ヶ池とか他作品の言及があったのは玉三郎オリジナル？
シネマ歌舞伎とは言うものの、空間を大きく使う演技に対して、カメラが常に動く必要があるなど演劇特有のスタイルが逆に浮き彫りになっていた。あと演劇は同一空間で違うことをやってる人間がいることが成立しやすいというか、多い。