まず本作の肝は、見た目は可憐でか弱そうな少女が、実は老獪で強靭な吸血鬼だったという、可愛らしいのに怖いというギャップと捕食者と被捕食者の立場の逆転という構造だと思う。
しかし予告からしてアビゲイルが吸血鬼って事は既に分かってるので、前半のアビゲイルが怯えてるくだりとかは茶番に感じられるし(実際茶番なんだが)、いつ豹変するのかな〜とは思いつつあまり緊張感が持てず、いざ彼女が牙を剥いても驚きがないのが残念だった。何にも情報入れずに観たらまた感想は違ったかなぁ。でもポスターですらネタバレしてるので…
あとアクションが割と似たような感じのシーンばかりだったので、もうちょっとバリエーションが欲しかったかな……バレリーナの衣装で襲いかかってくるビジュアルはだいぶ好きなんだけれども。こういうのって死に方大喜利みたいなところあるじゃん…。
後半は吸血鬼という設定がちゃんと活きていて、立場がもう一回逆転する展開もあって面白く観れた。