ものづくりの楽しさ、苦しさをこうも描かれてしまったら何とも否定的なことを言いづらいけれど、実際にものづくりをしている身からすると共感出来るところもある反面、無鉄砲に行動しまくる主人公にイラつきを感じてしまった。
1時間ちょっとの尺でとてもスッキリまとめられているところはいい選択だと思うが、主人公の行動原理をすべて衝動で済ませている描き方が生理的に受け付けなかった。というのも自分はゆっくり時間をかけて周りの目に怯えつつ、自分との葛藤を繰り返しながら作品をつくっていくタイプだから、初期衝動だけで作品が作れてしまう主人公はハッキリ言って苦手なタイプ。こんな甘いもんじゃないと毒づきながらどこか嫉妬してしまった。
