てつこてつ

ザ・ウォッチャーズのてつこてつのレビュー・感想・評価

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)
4.0
久々のハリウッド作品鑑賞。しかも劇場で!

てっきりM・ナイト・シャマラン監督作だと思い込んでいたけれど、実のお嬢様であるイシャナ・ナイト・シャマランの長編監督デビュー作なのね。

個人的には存分に楽しめた。
ここでのジャンルが“ホラー、ファンタジー、ミステリー”となっているのが十分に理解出来る、視聴者によってカテゴライズされるジャンルが分かれるであろう、ある意味珍しい作品。

原作は未読だが、“シャマランの娘”だからと変に力まず、奇をてらう事もなく、“素直に“物語を描き切ったのは正解。

深い森の中に潜む“ウオッチャーズ”なる存在、壁一面がミラーガラスの要塞に閉じ込められた人々・・。シチュエーションとしても抜群に面白い。
中盤まで姿を見せない“ウオッチャーズ”の不気味な唸り声、扉を叩く音など、音響効果も抜群なので、せっかくなら劇場で鑑賞する事をお勧めする。

ダコタ・ファニングをはじめ、ほぼ4人のキャストで進行するのだが、皆、緊張感みなぎる演技で、いい味出してる。

終盤、大きな場面転換があった後の流れもダレる事なく、一気に最後まで見せるスリリングな演出は、監督処女作としてはなかなかの出来。

“ウオッチャーズ”の正体に関しても、何故、ハリウッド制作映画で、アメリカに同じような深い森がいくらでも存在するのに、わざわざアイルランドを舞台にしているのか?を考えると、ある程度オカルト・スピリチュアル界隈に興味や知識がある方なら、まあ納得が行くと思う。
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