海外映画祭出品の際にホラーが大の苦手な友人の女性翻訳家が本作の英語字幕を担当したのを思い出して鑑賞。
これは思わぬ拾いモノ!個人的には、これぞ痛快作!!といった感じ。
ぶっちゃけホラーというより、どこか懐かしさも感じる本格的アクション映画。しかも、真田広之が若かりし頃に主演していた作品群のような肉弾バトルが見応え大。
1時間強という上映時間の中で、最近鑑賞してインパクトがあった怪作(良い意味で)「老ナルキソス」のイケメン・水石亜飛夢が主人公かと思いきや、そこから鮮やかな展開を見せるストーリー構成も面白い。
何と言っても、最大の見どころは、若い俳優陣が見せる迫力満点のアクションシーン。ド派手なカースタントや爆発シーンも無ければ、CG等もほぼ皆無だが、役者同士の柔道、レスリング、ボクシング、拳法など駆使した肉体と肉体がぶつかり合うスタントの振り付けがカッコいい。
てっきりJAC等に所属しているスタントマン出身の俳優さんかと思いきや、ボクシング経験者やアクションが得意な若い俳優さんをちゃんとキャスティングしてる事実に驚き。
低予算なのに、それをあまり感じさせないカメラワーク、カット割りも上手い。
タイトルにも合った、紅葉の季節の秩父の山奥のロケーションも映える。
まだ未見の「サンクチュアリ」の一ノ瀬ワタルが、案の定、いい味出してる。
翻訳で難しいダジャレ・・「ビーガンだからピーマン・・」をどう英訳したのか、今度友人に聞いてみる次第。