ジェフリーハラダ

季節のはざまで デジタルリマスター版のジェフリーハラダのレビュー・感想・評価

4.0
ダニエル・シュミット版の『失われた時を求めて』といえようか。
幻想性や趣味志向が少し苦手な監督だが、これは自伝的な少年時代の記憶が元になっているらしく、他の作品より見やすい。
祖母が経営していたホテルが取り壊さることになり、主人公が再訪するのだが、そこからめくるめく記憶の世界が展開される。
特にホテルに集まるクセの強い有閑階級の人びとと、歌手やマジシャンなど芸人たちの交流が、子供の視点から描かれていて胸アツ!