ほのか

ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ワーニャ」のほのかのレビュー・感想・評価

4.3
普段あらすじは読みませんか、善き人みた時にぐちゃぐちゃになった経験を活かし、さすがにあらすじ読んでから挑みました。ワーニャ伯父さん知らん人は絶対読んでからみた方がいいと思います。


とにもかくにもアンドリュースコット。
この舞台、アンドリュースコットを見たい人による見たい人のためのアンドリュースコットの舞台って感じ。私は、ちょっと戯けた感じで笑うアンドリュースコットの笑い方がほんと〜〜〜〜〜〜〜〜にすきでそれだけでめちゃくちゃ泣ける。つまり、初動で泣いてた。
観てる最中はのめり込みすぎてそんなこと考える余裕はなかったけど、観終わってから、人ってこんなことができるのかという驚きが追いついてきた。冗談言ったり怒ったり戯けたり泣いたり笑ったり。ひとりであるはずなのに顔、声、仕草で今は誰だなとわかる。大袈裟な演じ分けではないのにそれがわかるからすごい。正直お話は最後だけ好きだったんだけど、110分の間、余すことなく彼の演技を見られることが至高の喜びだった。楽しくてわくわくするし艶っぽくてどきどきするし、物凄い熱量だけどたぶん演じてる彼の芯には冷静な部分があるからこれだけ完璧に演じ分けられるんだよなあと思うと、なんか本当にこれぜんぶひとりの人間の中からでてきたものなのか?と思ってしまう。ああほんとうによかった……。よかったなあ。ほんとうにすきだった。思い出すだけで涙がでてくる。
(特に好きだったところメモ、地図の後のヘレナとマイケルの会話、アイヴァンとアナの連弾、最後のソニアとアイヴァンの会話)






私は頑張ることができる、頑張って頑張って頑張って頑張って、全てが終わる時に良かったと思えたらいい、その先で穏やかに暮らせたらいい(意訳)、というソニアに信じられないぐらい泣いてしまった。その考え本当に好きだなと思った。

あ〜おかわりしたい。終わる前にもう一回だけ観に行きたい。





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1000本目!ヤッター!