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パレードのakinaのレビュー・感想・評価

パレード(2024年製作の映画)
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大災害によってな亡くなった主人公をはじめ、この世に未練を残した人たちが暮らす世界。彼らが会いたい人に会ってその未練を解消することが出来るのかどうか。

彼らが住む寂れた遊園地のような場所も、月に一度の"パレード"で会いたい人を探すそのシーンなど、それはあの世(彼らはその先という)にもいけない、どこでもない世界だからか不思議と幻想的だった。

瓦礫の街や浜辺で目が覚める主人公など、タイミング的には東日本大震災を思い出してしまって、妙に現実的になってしまったりもした。

そして、長澤まさみ、リリー・フランキー、坂口健太郎、寺島しのぶなどなど、俳優の皆さんたちの演技、キャラクターが絶妙だった。
森七菜が、そういう役割だったのか、っていう展開がちょっと意外でもあり、でも希望にも感じた。

この世に思い残すこと、それが出来るだけないように、今を生きられたらいいなと思うのと、この世に"何かを残す"、ということについて考えてしまった。
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