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緑の香水のSPNminacoのレビュー・感想・評価

緑の香水(2022年製作の映画)
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殺人事件に巻き込まれた舞台俳優と、たまたま出会ったバンドデシネ作家のニワカ探偵バディもの。ダイイングメッセージ「緑の香水」、国際的陰謀、謎のスパイ、指名手配、車、自転車、列車…クリスティにヒッチコック、そしてタンタン(そっくり刑事コンビ!)まで古典的なクリシェを散りばめたコメディ仕立てだが、わざとらしく安易な展開だ。
ヴァンサン・ラコストとサンドリーヌ・キベルランが呑気にあちこち移動してるうちに、勝手に謎が解けてくるくらいミステリーもゆるゆる。だが、話は途中からユダヤ人同士の抱えるディアスポラと香水=撒き散らされる陰謀メッセージを結びつける。といっても、だから何なんだ…と中途半端にモヤモヤさせるだけ。なんとも締まりのない映画だった。劇中劇舞台セットが凝ってたけど、コメディ・フランセーズが製作協力?
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