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27年後
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『27年後』に投稿された感想・評価

Juzo
5.0
1977年の『One Way Boogie Woogie』から27年を経て、ジェームズ・ベニングは同じミルウォーキーの36地点を再訪し、同じアングル・同じ構図で再び撮影した。「リメイク」というよりも「タイムマシン」のような映画。
この映画は単に「街の変化」を見ることではない。そこにはベニング自身の人生が刻まれている。彼が若き日に切り取った風景を、老境に差しかかった彼がもう一度撮り直すという行為。それは監督個人の時間の経過と、都市の歴史の時間とが交差する瞬間である。観客は風景を通して、時間が私たちすべてに平等に作用することを痛感する。
映画が時間を可視化する媒体であるという前提を形式として徹底させた映画。
1977年の映像と、27年後に同一構図で再撮影された映像を並置することで、風景は単なる被写体ではなく、時間によって変質し続ける物質的世界として提示される。

旧作のサウンドトラックがそのまま新作へ転用され、映像は建造物の消失や都市景観の更新によって不可逆な変化を示す一方、音楽そのものには変化が無い。エントロピーの枠組みから逃れた不変であるはずの音が、観客にとってはカントリーのコード進行が「過去の音」として知覚され、郷愁や距離感を生む。この認知のズレによって、変化しているのは風景だけではなく、観客自身の時間経験であることが露呈する。

作品の構造によって、内部には「変化する映像」と「変化しない音」、そして「変化として受け取られる認知」という三層の時間軸が成立する。作品自体に語りや説明は排除されているが、再撮影という枠組みそのものが制度的装置となり、観客は差異、断絶、欠落の中から時間の痕跡を読み取ることを要求される。

本作は、記録映像と構造的形式が交差する領域に成立した、時間の観察に特化した映画であり、物語は提示されないが、色褪せた星条旗や歳を重ねた姉妹など観察そのものが受け手の内部に語られない物語を生成する作品。
Dao
4.3
記録