痛快!爽快!格闘アクションが光る。
ビートダウンなペーパーブックを見たい気分ならば、オススメの快作。
無頼漢が金に困って、訳アリのクラブで用心棒を務める…という
シンプルな導入からはじまって、見事な肉弾戦シーンと、激しいクライマックスで魅せる作品。
これまで、肉弾戦アクションとはほとんど縁がなかったギレンホールが珍しく真っ向勝負な映画に出ている。二枚目の顔は一見優男だけど、見ての通り、体はしっかり仕上がっている為、暴力シーンに説得力が有る。
更にアクション映画を得意とするダグ・リーマンの演出も優れていて、
キャッチーな劇伴や、印象的なキャラクター達…ギャングのマヌケ、本屋の少女、バーテンダーなど端役まで含めても良いアクセント。
シンプルなストーリーと、明るい雰囲気とは裏腹に
暴力シーンの生々しさは見事。
拳がちゃんと顔に当たっているように見えるのはたぶん合成だろうけど
画角で”当たっているように撮る”のとはまたちがう迫真さが有る。
悪役のコナー・マクレガーも印象的なキャラでよい。
(彼は実際の格闘家として世界的に有名らしい…)
余談:本作は89年の同名タイトル映画のリメイクとの事だけど私は原作未見。
余談2:テーマソング&エンディングソング「horsepower」は、出演もしていたポスト・マローンという、ごっついタトゥーした人が作曲していた。