EDDIE

トラップのEDDIEのレビュー・感想・評価

トラップ(2024年製作の映画)
4.4
シャマランおったまげ!最高だ!
大人気歌手のライブ会場に忍び寄るシリアルキラー。会場は万全の警備体制。悪役視点で魅せる「どうやって抜け出す⁉︎」から心理的にエグるクライマックスまでずっと面白い。わざとらしく伏線を張るカメラワークも素晴らしい。

久々に手放しで「面白かった!」と言えるシャマラン作品でしたね。
『シックスセンス』にはじまり、『アンブレイカブル』から続く『スプリット』『ミスター・ガラス』の三部作は個人的には大好きな作品で、『ミスター・ガラス』はその年の年間ベスト1位にしたぐらい愛着もあります。

ただそれ以外の作品はもちろん高評価なものもありますが、基本的には結構賛否両論割れるものが多くて、全体的には凡作という印象が多いです(個人的に好きな作品はいくつかあるんですが世間評的な意味ですね)。

ただ、本作はまず主演をジョシュ・ハートネットを抜擢したことが大正解。何を考えているかわからない感情の読めなさとあの背の高さが作品としてめちゃくちゃ活きていました。
あとはライブ会場の作り込み。目的のアーティストがパフォーマンスしている最中でもロビーにあれだけ溢れかえっているのはよくわかりませんでしたが、CGでもなくきちんとエキストラをたくさん使ってリアルな会場を作り上げたことは本当に凄いです。

本作でかなり重要な役どころとなる大人気アーティストのレディ・レイヴンを演じたシャマラン監督の長女サレカもお見事でした。スターとしてのオーラ、本業歌手だからこそできるパフォーマンス、そして役者としての演技など、本作の質を高めるにあたって大きく貢献したのは間違いないでしょう。

とにかく殺人犯がどのように警備徹底されたライブ会場を抜け出すのかという犯人視点での物語は見応えがあり、それでいてハラハラドキドキが続くのでずっと飽きずに観ることができました。
シャマラン映画の中でも上位に来るぐらい好きになったので、映画鑑賞後は反射的にパンフレットを買っている自分がいました。

〈キャスト〉
クーパー・アボット(ジョシュ・ハートネット)
ライリー・アボット(アリエル・ドノヒュー)
レディ・レイヴン(サレカ・ナイト・シャマラン)
レイチェル・アボット(アリソン・ピル)
ジョセフィン・グラント博士(ヘイリー・ミルズ)
ジェイミー(ジョナサン・ラングドン)
スペンサー(マーク・バコルコル)
ジョディのママ(アーニー・マクファイル・ダイアモンド)
シンカー(スコット・メスクディ)
パーカー・ウェイン(ラッセル・“ラス”・ヴィタル)
クーパーのママ(マルシア・ベネット)
ローガン・アボット(ロフラン・ミラー)

※2024年新作映画132本目
※2024年劇場鑑賞118本目
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