今もなお、冤罪だったのではないかと言われている「飯塚事件」
この事件に携わった当時の警察、元死刑囚遺族、記者、数々の方の証言を元に作られたドキュメンタリー映画
これは久々に心打たれた。観れて良かったと思えた作品。
2時間半のドキュメンタリーは正直キツイかもって思ったが、構成も上手くずっと集中して観てられた。
この「飯塚事件」は今から約30年以上前の1992年に福岡県飯塚市で起きた女児2人が八丁峠で殺害された事件である。
捜査線上に浮上した「久間 三千年」は殺害の容疑をかけられ、逮捕、起訴されてしまう。
久間を犯人だと警察は数々の証拠を出すが、一つ一つが弱い証拠にも関わらず、死刑判決が下り、異例の速さで死刑が執行された
事件発生当時は私が2歳と自我が芽生え始めたぐらいの年齢だったので何も知らなかったが、つい最近までも再審が棄却されたりなど未だに元死刑囚遺族、弁護士の戦いは続いていることを恥ずかしながらこの映画で知った。
・当事者が亡くなった今、本人の口からは何も聞くことはできないが、警察は威信の為に証拠を改ざんした疑惑があったり、最高裁の判定は妥当だったとは言いきれない。
確かに、久間にも怪しい点はあったのだが、警察は結果を急ぎすぎた感は否めない。
・元死刑囚の奥さんの言葉
「私たちは幼いから警察を信じ、人々や街を守ってきたのは警察じゃないんですか?
そうじゃなければ一体、何を信じないといけないんですか?」
みたいな台詞があったんですが、これは心に刺さった。
・ドローンから撮影したジャケ写にもなっている八丁峠はとても印象的
・もっと色々書きたいですが、上手くまとまらないのでやめます。笑
是非観てもらいたい作品の一つだと思います。
・最後に椅子を出しっぱなしで帰ったやつがいて脛ぶつけて擦りむいたわ笑