Taku

セキュリティ・チェックのTakuのレビュー・感想・評価

セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)
4.5
傑作。タロン・エガートンの見事な身体運動を引きで、主役の「弱さ」を際立てる彼の表情を寄って魅せるカメラが圧倒的に良い。役者では、ジェイソン・ベイトマンを正体を隠そうとしない悪役に据える妙。あの役に深みを与えるディーン・ノリスの器用も嬉しい。
見る/見られる関係で身体を矯正された主人公を彼の「弱さ」に重ね合わせた前半から、犯人を主体的に見返したことで徐々にその拘束から解かれ、主体性を持った映画の「主役」へと成長する
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