【超映画】
超変身するミニオンと超爆誕したグルーの息子が超活躍。数々の映画オマージュもあり、映画ファンにも超たまらない一本。何よりもミニオンに終始超爆笑させられる、超ハイテンポな90分。
◆トリビア
○字幕版でのグルーの声は、ロシア語やドイツ語のなまりが混じったもので、数パターンを試し、子供達に1番ウケの良かった今のスティーブ・カレルの独特のイントネーションになったという。(https://moviewalker.jp/news/article/1205912/)
○吹替版でグルーの声を担当する笑福亭鶴瓶は、グルーの顔が嫌い笑。「だってアイツの鼻おかしいし。なんやねん!あれ(笑)」(https://moviewalker.jp/news/article/1205912/p2)
〇片岡愛之助は演じたマキシムについて、フランス帰りを意識したという。「海外で培ったセンスや、少し嫌味なところもあったりもしますし、昔の遺恨というのがあって。いかに嫌なヤツを演じられるのかを考えて演じましたね」(https://hominis.media/category/voiceActor/post12615/)
○ポピーの声を演じた山田杏奈は、俳優とは違い、声だけに感情をのせて演じる事に、その抑揚をとくに意識したという。「それと、ポピーは歯の矯正をしているので、サ行やタ行の発音がしにくいことがあるそうなんですが、試行錯誤してポピーをつくり上げていきました。」(https://ciao.shogakukan.co.jp/topics/157109/)
〇三女のアグネス役は、過去3作に出演した芦田愛菜に代わって、新人子役、児玉すみれが担当。前作『ミニオンズフィーバー』を100回鑑賞し、芦田愛菜の声を聴いて勉強したという。(https://encount.press/archives/651842/)
〇『怪盗グルー』『ミニオンズ』シリーズの世界興収は、アニメーション映画シリーズとしては史上初の累計50億ドルを突破。『ミニオンズ』の第3作を2027年6月に北米公開される予定。(https://realsound.jp/movie/2024/07/post-1720412.html)
〇本作で共同監督を務めるクリス・ルノーは、「僕たちが良いストーリーを思いつき、新たな領域をカバーできると感じられたら、間違いなく(第5作の)可能性はある」と、「怪盗グルー」シリーズの5作目製作の可能性に言及した。(https://theriver.jp/despicable-me5-possibility/)
〇全国夏祭り会場でスペシャルARを体験できるオリジナルうちわが配布される。秋田、福島、福岡、神奈川、高知、栃木、山口など。(https://minions.jp/news_despicableme4/)
〇本作のノベライズコミックが映画公開同日に発売予定。220P、880円。(https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784092314917)
〇「ミ(3)ニ(2)オ(0)ン」と読む語呂合わせから、3月20日が「ミニオンの日」として2022年に制定された。(https://theriver.jp/despicable4-minions-day/)
◆概要
シリーズの長編第4作、スピンオフ含む全体では第6作目。
【監督】
クリス・ルノー(シリーズ第1作、第2作を手がけた)
【声の出演】
(字幕版)
「ビューティフル・ボーイ」スティーヴ・カレル
「ゴースト・バスターズ」クリステン・ウィグ
ピエール・コフィン
ミランダ・コスグローヴ
スティーヴ・クーガン
(吹替版)
笑福亭鶴瓶、中島美嘉、片岡愛之助、松本梨香、山田杏奈、三木眞一郎、小林ゆう、須藤祐実、矢島晶子、児玉すみれ、岩崎ひろし、ならはしみき、高乃麗、木村昴
【原題】「Despicable Me 4」
【公開】2024年7月19日
【上映時間】94分
◆ストーリー
ある時、高校の同窓会に出席したグルーは、同級生でライバルだったマキシム・ル・マルと再会する。しかし、マキシムはグルーに強い恨みを抱いており、復讐を企てていた。マキシムから命を狙われるはめになったグルーと妻のルーシーと、マーゴ、イディス、アグネスの3姉妹、そして新たに誕生した赤ちゃんのグルー・Jr.を加えたグルーファミリーは、安全のために新たな町の隠れ家に移り住む。正体がバレないよう名前も身分も変えて生活していた一家だったが、そこにグルーの正体を知るという、悪党を夢みる少女ポピーが現れ……。
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◆以下ネタバレ
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◆超パロディ
渓谷を車がドリフトで走る冒頭。シリーズらしくないやけにクールな始まりは、「ワイルド・スピードEURO MISSION」や「ミッション・インポッシブル」のパロディにも見え、本作がパロディ満載の作品である事を冒頭で明示していた。グルーの母校の外観は明らかに「ハリー・ポッター」のもの。予告編でもあったように、ルーシーが施術を失敗した女性客から追いかけられる「ターミネーター2」(テーマ曲つき笑。ただしルーシーは追いかけられて当然の事をしているのだが笑)。そもそもミニオンが超変身するのは「X-MEN」。そのメガティムが電車を止めるシーンはどう見ても「スパイダーマン2」。おそらく他にもたくさんあるのだと思う。映画ファンにはより楽しめる作品になっていた。
◆超笑い
初登場したグルーJr.がグルーにだけ懐かない表情を見せるのがたまらなく笑える笑。そのグルーJr.のおしめ替えをマシンのごとくテキパキとこなしてしまうミニオンにまた笑える笑(替えたおしめをバズーカで窓から放り投げるのに爆笑。あれは邦画ではできないプラックジョーク笑)。AVLへの送迎バス内で乱痴気騒ぎ笑、それに耐えかね律しにかかるいかにも厳格なOBに“バズーカ!”の掛け声とともにくらわす顔面パイ笑。AVL施設内でボウリングやっちゃうし笑、ストーリに関係ない所で死ぬほど笑わせてくれるミニオンがやっぱり大好きだ。メガミニオンズが解散を命じられ、メガミルだけ勘違いして拳を上げるワンシーンが個人的に一位笑。再収集の際に各々が勝手に余生を過ごしていたのも笑えた笑。校長邸に忍び込むチームも、逃亡する際に足を不自由にしたグルーがミニオンに乗るのは百歩譲って良しとして、そのミニオンにムチを打つてどういう事笑。ちなみに校長が高齢からくる体の揺れまで表現している映像の徹底ぶりも含めて、本作は間違いなく今夏で1番笑える映画だった。
◆超ラスト
初お目見えのグルーJr.とメガミニオンがしっかり活躍してフィナーレへ。グルーがマキシムと面会し、怨恨の発端に話が行きつき複雑化するあたりで、”歌って踊ろうぜyeah”となる軽さが本作のいい所。拡大解釈すれば、これは世の紛争、戦争への解決策の根本を訴えている訳でもあり、遡ればアグネスが絶対に偽名を口にしなかったのも、笑い満載の中で崩しすぎない本作の一本筋。そんな中で、お楽しみ会が行われた収監所には見覚えのある面々が。第1作からおかっぱベクター。第二作から豪傑エル・マッチョ。第3作からシルバー混じりのスカーレット・オーバーキル。第4作から元子役スターのバルタザール。前作からデカアフロのベル・ボトム。シリーズファンにはたまらない描写であるとともに、メガヒットとなった本シリーズの集大成感も。第一、二作の監督を務めたクリス・ルノーの復帰作だからこその芸当かもしれないし、最後のワンカットだけの登場だったドルーの扱いの薄さもそれを証明する笑。相変わらずエンドロールも最後まで楽しませてくれるミニオンを見ながら思った。あれ、メガガス(浮遊するメガミニオン)は何か活躍したっけ?笑
◆関連作品
〇「怪盗グルーのミニオン大脱走」('17)
本線シリーズの前作。グルーの双子の兄弟が登場。プライムビデオレンタル可。
〇「怪盗グルーのミニオン危機一発」('13)
本線シリーズの前々作。ルーシーが登場。プライムビデオ配信中。
〇「怪盗グルーの月泥棒 3D」('10)
本線シリーズの初作。グルーが三姉妹を養子に迎える。プライムビデオ配信中。
◆評価(2024年7月19日現在)
Filmarks:★×3.8
Yahoo!検索:★×3.6
映画.com:★×4.0
引用元
https://eiga.com/movie/101289/
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/怪盗グルーのミニオン超変身