千年女優

アンジェントルメンの千年女優のレビュー・感想・評価

アンジェントルメン(2024年製作の映画)
3.5
第二次世界大戦下。ナチスの攻撃に苦しむ英国首相チャーチルが秘密裏に結成した特殊作戦執行部の面々で、海上制圧するUボート撃破を命ぜられた工作員達。爆破作戦を担うガス・マーチ=フィリップス率いる武闘派とフェルナンド・ポー島に潜入する女性工作員のマージョリー・スチュワートによる「非紳士的」な戦いを描く戦争映画です。

ポスト『グッドフェローズ』のモダンなギャング映画を基盤に多様なジャンルを手掛けるガイ・リッチーがダミアン・ルイスの実話ベースの物語を映画化した作品で、『007』の作者で元諜報員イアン・フレミングが元ネタとした物語をヘンリー・カヴィルやエイザ・ゴンザレスで描き、興収は伸び悩んだものの観客から上々の評価を得ました。

同じ軍事ものでもシリアスムードで幅を広げた前作『コヴェナント』から一転、代表作『コードネームU.N.C.L.E.』を思わせるオサレでテンポ良いリッチー節スパイアクションです。それ故の限界はあって『イングロリアス・バスターズ』フォロワーの域を出ませんが、勝手知ったるガヴィル始めキャストのアンサンブルで娯楽性十分の一作です。
千年女優

千年女優