このタイトルなので、てっきりシェーン・カンピオンの方のリメイクかと思ったが、まるで違う内容の作品。
ピッツバーグに住むバーニースの家に弟のボーイが帰ってきた。
ボーイは土地を買うため家にある家宝のピアノを売って金にしようと企むんでいたが、バーニースは断固反対の立場をとる。
姉弟の確執から、このピアノの一族にまつわる歴史が語られていく。
ただ置かれているだけでなく、家族の血を流してきた歴史が沁みついており、時代背景には奴隷制度の負の部分も記されている。
そしてドラマのようになっていたが、最後はまさかのホラー展開。
まさかのエクソシストのような宗教上のお祓いになっていたが、それを救うのもまたピアノになる。
オスカーには一切引っかからなかったが、戯曲の舞台化ということでは納得できる。