ロナルド・コールマンとグリア・ガースンの恋の行方を追うことで感動させられるマーヴィン・ルロイ監督作品。
ある男がフランスの戦線で記憶を失って精神病院に収監されていたが、ある時逃げ出して、彼を連れ戻されないように気配りしてくれた女性と恋に落ちる。彼は過去の記憶を失くしており、彼女との幸せな日々を過ごす。
しかし、ある時交通事故で男の過去の記憶がよみがえるが、今度は彼女と幸せに暮らした３年間の記憶を失う。
そんな彼は実業家・政治家として実力を発揮していくことになるが、彼の秘書をしているのは３年間幸せに暮らした女性だった…。さて、彼は…彼女は…どういうことになるのか。
この展開が実に上手く描かれており、「彼が記憶を取り戻さないかなぁ？」というのが、ついて回る映画となっている。
メロドラマの古典であり、グリア・ガースンの美しさがモノクロ映像に映える。
