わか

クワイエット・プレイス:DAY 1のわかのレビュー・感想・評価

3.9
上映前あんなにうるさかった外人もカップルも、みんな息を殺して画面を観ているこの没入感こそ、この映画の最大の強みだよなと思った。

すべての物語の始まりを描いた作品。
音を鳴らすと奴らはやって来る、わかって入るものの、そこに至るまでの緊張感たるや、静寂と喧騒の使い分けが見事だった。

あと、本作の主人公の設定の特殊さが新鮮で良かった。
終末とも言える世界で、全員が己の生を掴むために同じ方向を進んで必死に走っていく中、一人だけ逆方向に進んで行く。

生にしがみつくための行動が逃避であるなら、彼女の行動原理はとても理にかなっていると思った。

ゴールが決まってるならその道筋くらいは自分で決めたいということなのだろうけど、それでもあのラストは本当にそれでよかったのかな?と若干思った。

意外にネコちゃんムービーになってて、要所で役に立ったり、我関せずな態度をとってる猫のフロドが可愛かった。

それにしても、赤ちゃんやら猫やら、この物語の登場人物はどうしてより危機的状況に陥りやすい選択肢を取ってしまうのか。。
わか

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