2024年日本公開映画で面白かった順位:70/135
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★★★
音楽:★★★★★
映画館で観たい:★★★★★
「ディズニー長編アニメーション映画」第63作目。
『モアナと伝説の海』シリーズ第2作目。
総じて面白かったんだけど、個人的には前作ほどの興奮と感動は得られず、ちょっと物足りなかった印象。
今回の映画は、正直「ここがよかった!」と強く言えるところがない(笑)
というのも、前作ではモアナが冒険を通じて自己発見をするという成長譚としてのわかりやすさがあった上に、主題歌のメロディーがとても自分の好みに合っていた。
今回はそういうキャラクターの成長や変化という要素が薄く、ただ新しい冒険に出たというだけなのでやや面白みに欠けるというか、「この作品ならでは」というのがないように感じられた。
一応、村から新しいメンバーを連れて旅に出るという新しい設定はあったものの、前作のマウイのときのように冒険中の仲違いや仲直りを通じてお互い成長し、絆を深めて行くみたいなこともなかったので、果たして村の人を連れて行く意味はあったのかと(笑)
ただ、それもそのはずというか、もともと今回の作品はディズニープラス向けのテレビシリーズだったそうで、それを場公開用の続編として再構成したのだとか。
それが関係しているかはわからないけど、ちょっと唐突だなと思うところはあったのも確か。
そもそも、他の島の人々とひとつにならないと世界が危ないっていう設定の因果関係がよくわからない。
マウイも気づいたら嵐の神ナロのところにいるし、ナロの手下?みたいなマタンギっていうのもいいやつなのか悪いやつなのか、あまり深く言及されずに終わってしまった。
そのマタンギの導きによってモアナとマウイは再会し、目的地にもたどり着くんだけど、その行動からマタンギはナロから離れたがってるはずだよね。
なのにそれができないのにはそれなりの理由があるあるからだと思うんだけど、、、そこらへんの事情は今作では深掘りされなかったものの、続編があるとすれば何か動きがありそう。
そういうやや腑に落ちないところもあったけど、ストーリーのテンポはよかったし、何よりも映像が美しいのと、前作を超える歌の数々もよかった。
また、今作を観て確信に変わったけど、モアナはディズニープリンセスの中で最も冒険心と責任感が強く、アクロバティックな人物だと思う。
もはやプリンセスという言葉から想像する雰囲気とはだいぶ異なる人物像だよね(笑)
そんなわけで、南の島を舞台に繰り広げられるミュージカルファンタジーアクションとして楽しめるっちゃ楽しめる。
ミッドクレジットシーンを観るに、おそらく続編がありそうな予感なんだけど、どうだろうか。
今のままだと引っかかるところもあるので、きちんと消化できるようにしてほしいなあ。