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さよならエマニエル夫人のmaroのネタバレレビュー・内容・結末

さよならエマニエル夫人(1977年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

※以下、ネタバレあり。
1970年代の『エマニエル夫人』シリーズ第3作目。
セックスばかりしていたエマニエル(シルヴィア・クリスタル)にまさかすぎる展開が待っていた、、、!

もはやオチを書いてしまうことになるのだけど、あのエマニエルがひとりの男性に恋をするのだ。
それがグレゴリー(ジャン=ピエール・ブーヴィエ)という映画監督。
彼がこれまでの男とどう違うかはよくわからないけど、とにかくエマニエルは彼と相思相愛になる。
その証拠に、グレゴリーと出会うまでのエマニエルは夫のジャン(ウンベルト・オルシーニ)以外の人ともちちくりあいを楽しんでいたけど、グレゴリーと出会ってからはそういったシーンがない。

また、これまでエマニエルが誰とどこで何をしていても一切関わってこなかったジャンが、今回に限り嫉妬を露わにし、エマニエルとグレゴリーとの仲を引き裂こうとしていたのも過去作との最大の違いである。
散々、夫婦で束縛しない関係性を築いてきたのにね。
最後、エマニエルは「人と違う生き方を実験してきたの」と言い、ジャンを置いて彼女の元を離れたグレゴリーを追って幕を閉じるのだけど、まさか普通の純愛で終わるなんて意外すぎた。
なお、そんなジャンの職業がいつの間にか外交官から建築家に変わってて、その雑な設定にちょっと笑ってしまった(笑)

そんなわけで、これまでいろんなセックスを楽しんできた女性が、純愛のためにその生き方を捨てるという何ともあっけない終わり方の映画だった。
過去2作を観ていないと、この終わりのあっけなさは伝わらないだろうなあ。
そういえば、エマニエルとグレゴリーの海の中でのセックスは印象的ながらも、海水が口の中に入って撮影大変だったろうなという余計な心配(笑)
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