映画というのは、やはり人物の成長譚なのだろうと思うのです。障壁が現れ、乗り越えるという出来事と並行して進行する、登場人物たちの(主に内的な)成長こそが物語だろうし、そこにこそ感動するのだと思います。特にディズニー映画においては。
そういう意味で、『1』で人物の成長を描いたうえでの『2』は難しいものだろうと思うのです。その点、『トイストーリー』は凄まじい練度だと思いますし、『アナ雪』『インサイド・ヘッド』の『2』も感動しながら人物の成長を見届けることができました。
『モアナと伝説の海』の『2』はどうだったかというと、なんとなく前回で成長しきっちゃった感は否めないと思いました。それこそ、新たな出来事は色々起こりますが、モアナやマウイの成長の伸び代があまりないというか。最初は取り付く島もなかったモアナとマウイが、お互い徐々に信頼感を得ていく過程が楽しかった前作と違い、もう最初っから大親友ですからね。仕方ないですね。
とはいえ、昨年のリバイバル上映に駆けつけるほど大好きなモアナやマウイが、再びスクリーンで躍動しているだけで胸熱なので、感謝の気持ちはいっぱいです。
余談ですが、
当たり前に、娘(8歳)と行くつもりでいましたが、「友だちと行くから」と断られました。ので、平日の午後にひとりでTOHOのプレミアムシートで豪遊してやりましたよ。