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理由なき反抗のwayfarerのレビュー・感想・評価

理由なき反抗(1955年製作の映画)
3.0
午前十時の映画祭で「理由なき反抗」を見ました。

ハイスクールに転入してきた少年が主人公。彼は両親や祖母の関係の歪みを敏感に感じ取り、大人たちに対する期待と現実の乖離に堪らない不満を感じています。

また、大人たちに自分を理解して欲しい、受け入れて欲しいという期待も悉く打ち砕かれます。まるで自分と大人たちの間には見えない壁があるかのよう。

映画の主題はよく伝わってきました。まさにジェームズ・ディーンにうってつけの作品ですね。

ナタリー・ウッドが演じる、育ちの良さそうなお嬢さんも、この年頃は不良たちとの付き合いの中に自分の居場所を見い出しています。

「自分にもこんな時期があったのかな?」と思いながら見ました。もう昔過ぎて思い出せません。そして「子供たちがこの年代になったら大変そうだな」とも思いました。

私もこの映画を、自分たち世代ではなく、「一体どう接したらいいんだろう」と戸惑いながら見る親世代にいつの間にかなっていたんですね😓
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