ハングリーピッグ

理由なき反抗のハングリーピッグのレビュー・感想・評価

理由なき反抗(1955年製作の映画)
3.2
変な人たち。
主人公もなんか変だしヒロインもなんか変だしいじめられっ子も変。共感はできない。時代のせいなのかなんなのかは分からない。でも思春期のなんとも言えない苛立ちを表したらこうなるのかな。

親が自分を認めてくれない、世間体ばかり気にして自分を見てくれない苛立ちは分かるんだけど、なんだろうか、突発的すぎてついていけないと言いますか。何を考えてるか分からない。自分も親になって自分の子供を見てるような気持ちになった。思春期の子供を持つ親の気持ちってこんな感じなのかな。

病的に1人でいることができないいじめられっ子の主人公への距離の詰め方が急すぎて嫌悪感を抱いてしまった。聖なる鹿殺しのバリー・コーガンを思い出した。主人公を見る目が恋してる女の目なのよ。
と思ったら元々同性愛者の設定だったらしい。演技力すご。
常に何かに頼らないと生きていけない人種。銃は世間への反抗、強い意志。

この時代には珍しい反抗=悪じゃない、ハリウッドエンディングじゃない作品。
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