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アニマル ぼくたちと動物のことのyadokariのレビュー・感想・評価

3.3
最初にこの経済社会では地球の滅びも近いと絶望させといて、夢ある子供だからなのか希望も与えなければと動物たちと触れ合う機会を与える。ただこれは映画だから出来ることで一般的な子供がすぐ出来ることでもなかった。またそのヴァカンスから戻ればまた経済成長の社会が待っているのだ。

それは社会が企業本位の成長経済で動いているからで、経済が停滞して喜ぶものはいない。ただアメリカの健康寿命が縮んでいたり環境破壊で天災が増えていたりしているのだ。けっして経済成長率がいいからと言って安定した社会とは限らないのだった。また貧富の差も激しい格差社会を生み生物の基本となる多様性を排除する社会になりつつある。そんなことでコスタリカが森林大国だとは知らなかった。生物の多様性を育む森の再生に取り組んでいるのだ。そういうところから日本も見習うべきだと思うのだが回転寿司の安さで喜んでいるようでは、滅びの姿が見えているかもしれない。太宰の「実朝」の「明るさは滅びの姿であろうか」という感じである。
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