予告が流れるたびに「せいぜい楽しみましょう!!」で笑っていた本作。本編を観るまで「コイツコロース」は柄本明の声だと思っていた。この映画で描かれる転売屋の生態がまず面白かったですね。ちょっと余裕がありそうな生活をしている窪田正孝。それでも楽して儲けが出るわけではないようで、結局は労働と同じ…転売経験の無い私もなぜか「わかるわ~」と思いながら観ていた。この辺りは現代らしさがある。
キャラを楽しむ映画ですかね。この窪田正孝の感じは好きですわ。足立智充はどこで出てきたのか全くわからなかった。岡山天音が最初に映るところかな?
ぬぅっと動いたり素早くパンするカメラがいかにも黒沢清らしくて好き。ロケーションは黒沢清にしては普通だった気もする。
これがアカデミー国際長編映画賞の日本代表なんですね。将棋星人vs地球代表のコピペを思い出した。ヴェンダースをけなしてるやつは地球規模で考えるんだ(私のことです)。