古き良き大作といった感じ。もっと大きなスクリーンで観たかった。どちらかといえば『アラビアのロレンス』の方が好きかなあ。
トーニャが成長して全身ピンクのジェラルディン・チャップリンになってしまったとき>>続きを読む
建築家が主人公の長い映画、くらいの事前情報で観てきた。観ていて思い出したのは『ゴッドファーザー part2』『オッペンハイマー』『アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学』の3つだが、独特の文法で作>>続きを読む
全編字幕付きと知ってちょっと観たいと思っていた作品。セリフを大別すると、標準語と①(ほぼ)同じ、②ちょっとだけ似てる、③全く違う、の三パターンで、②のセリフを聞く限りでは字幕とニュアンスが結構違ったよ>>続きを読む
節度を守った映画鑑賞が今年の目標ですが、祝日・サービスデー・心の余裕の三要素が揃った結果、ハシゴしてしまいました。
ラップという馴染みのない世界を見ているだけで楽しいし、本音ベースのコミュニケーショ>>続きを読む
『敵』『秋日和』『秋刀魚の味』そして本作と、年を取ってから観たほうが味わい深そうな作品がたまたま続いたが、これが一番好みかなあ。言葉の定義に従えば「尊厳死」ではなく「安楽死」と表現するほうが妥当なのか>>続きを読む
『秋日和』と続けて観たこともあり、またこの手の話か…とちょっとうんざりした。会社の造りなんてまるっきり同じで笑ってしまった。しかし中学時代の旧友や恩師、息子夫婦などが出てくるせいか、『晩春』や『秋日和>>続きを読む
現代の感覚だとオッサンたちのホモソーシャルな関係がなかなかキツい。司葉子のための縁談ではあるが、それ以上に自分たちが愉しむために縁談を進めているように見えるし、当事者以外で話が進んでいく様はどうも居心>>続きを読む
ようやく2025年の新作1本目。ジジイの「ジャンヌ・ディエルマン」という私の予想は当たらずしも遠からずでしたが、風味は大分違いました。現実と非現実がかなり曖昧で、その曖昧さに誠実であろうとすると、ぼん>>続きを読む
ジェーン・バーキンの持ち込み企画で家族総出の作品と聞いていたので、この内容にはちょっと面食らった。現代の倫理観ではこれを撮るのは難しいだろう。少年が最後に強がってる(?)ところが好きだった。思い返して>>続きを読む
ポン引きの父とコールガールの娘の話。「あんたがたどこさ」を歌う辺りから面白くなり、浅草の街を走り回るハチャメチャ感が好きだった。あとピロピロしてるテーマ曲も好き。
ヒューマンドラマやろなあ
→コーリャン畑が綺麗やわあ
→お?コメディか?
→抗日映画やんけ!
という具合で感情が行ったり来たりしていた。『紅夢』の方が面白かったけど、こちらの方が映画的かもしれない。>>続きを読む
権力・妬み・復讐の話って面白い。もはや無気力な人、実は腹黒い人、意外と実直な人、人間模様はいろいろですね。
ところで、ほとんど顔が映らない主人や、登場回数の割に話に絡んでこない正妻の息子には、どうい>>続きを読む
ジェーン・バーキンを愛でる映画。彼女がいなくなった今、こういう映画が残っているのは幸せなことだ。内容らしい内容は無いけど、観ていると心が晴れやかになる。鏡に映った沢山の彼女で画面がいっぱいになるところ>>続きを読む
(4Kデジタル修復版)少し前に『スクラップ集団』を観たせいか、渥美清を観たい欲求が高まっていた。偶然だがまた屁の話をしてる。兄の存在で妹の縁談がダメになってしまって…という事件がありましたよね。フィク>>続きを読む
画の美しさもさることながら、これは話が面白いわ。自殺するのは本当に強い人か本当に弱い人のどちらかだと国分は言う。はたしてどちらだったのか。執拗な腕立て伏せで気が付いたが、『美しき仕事』との共通点がいく>>続きを読む
『ノスタルジア』を観て以来、少し気になっているタルコフスキー。これは後年の作品とは違った雰囲気だったかな。それでもボロボロになっている宗教画が秩序の崩壊を象徴しているような気がして、逆説的ではあるが、>>続きを読む
行くだけで優雅な気分になれる日仏学院にて。『死刑台のメロディ』『地下室のメロディー』あたりとずっとごっちゃになっていた。エレベーターが下がり始めた時に「死刑台ってそういうこと!?」と思ったが、そうでは>>続きを読む
三隅研次を観るのは初めて。「美」というワードが想起される監督だと何となく思っていたが、ファーストショットしかり、見せ方に美学が感じられる。河原での決闘のシーンは、後ろの雲を見れば昼だと分かるが、夜のよ>>続きを読む
観たことがあるのでどうしようか迷っていたが、後半を4Kで観てみたい!と思い、行ってきた。しかし上映開始から程なくして尿意と偏頭痛の予兆が現れ、妙な緊張感に支配された状態での鑑賞だった。残念無念。
そ>>続きを読む
『気狂いピエロ』で引用されている方…じゃない方のランボー(言いたかっただけ)。社会派要素はありつつもアクション重視で、アメリカン・ニューシネマとはまた違った味わいでした。保安官がランボーをなぜあれほど>>続きを読む
先日観た『東京上空いらっしゃいませ』の余韻がまだ続いているような気がして、年末年始は心穏やかに過ごせました。顔を合わせた地元の友人達からは変化が感じられ、『風櫃の少年』が頭をよぎりました。私も糸の切れ>>続きを読む
2024年に観た作品のうち、コメントを書いていないのはこれが最後…しかし本作はどうも飲み下せておらず筆が進まない。セーフティネットの脆弱さにクローズアップしているのかな。これも2025年の宿題です。>>続きを読む
無い物ねだりだろうけど、あんなに夢中になれることがあるのは羨ましい。チャンスを掴むには何が重要なのか?努力、人脈、タイミング。しんどさや難易度は報酬に比例しない。無報酬で踊り続ける彼を見ていると、大し>>続きを読む
物語と映像の質感は好き。脇役のキャラクターはいかにもな感じがするが、その辺りを受け流した私はまあまあ楽しめた。こなれた日本語を使うミャンマー人の彼のリアクションも瞬発力があって面白かった。
作品や業>>続きを読む
ありそうでなかった映画…そんなことない?今の時代ではたぶん作れない。嫌悪感も抱くかもしれないが、こういう話に共感できる男性はきっと少なくないと思う。同じような経験をしたわけではないけど、うまく振る舞え>>続きを読む
関連作品を観ていなくても違和感無く観られる作品ではあった。特に大きな不満があったわけではないけれど、あまり心には残っていない。ネットで注文した何でもない商品が翌日に届くのを見て、そんなに無理しなくても>>続きを読む
何も書いていなかった映画にササッとコメントしていきます。
インドでもこういう映画が作られているんですね。「この物語はフィクションです」と最初に出てくるが、この作品のように女性が生きづらい世界がかつて>>続きを読む
鬱屈としていて飲み下すのに時間がかかりそう。2024年の見納めとしては他の作品の方がよかったかな。まあこれも巡り合わせです。年を跨いでしまいますが、時間をかけて咀嚼します。
マッチの炎に照らされる溝>>続きを読む
ようやく増村保造を観られました。思っていたよりもセリフで説明している。スパイものとしてだけではなく、学園ものとしても面白かったです。
その信念の是非はともかく、草薙中佐のように雄弁に語れる人が上司だ>>続きを読む
失礼な言い方だけど、無神経な男性が作った雰囲気が漂っていてあまり好みではなかった。それでも現代の女性から特に不評を買っているわけではないようで不思議なものです。この映画で提示される愛はパーソナルなもの>>続きを読む
相米慎二強化期間です。他の作品と比べるとクセがかなり少ないけど、生と死がテーマの一つになっているのは共通点でしょうか。それほどハマらなかったけど観ていて飽きませんでした。一番好きなのはブランコのシーン>>続きを読む
ストーリーの最初と最後はよく分かりませんでした。オイディプスを下敷きにしているということは、この人とは血縁関係なのかな…?なんて思いながら観ていました。メガネをかけ始めたのはいつ頃だっけ。
手や足が>>続きを読む
「マリエンバートって何?」と長年思っていましたが、観終わった今は「そもそもこの映画は何?」という気持ちです。無理やんこんなん…。目覚まし時計のスヌーズを何回も止めながら見る夢みたいでした。このグチャグ>>続きを読む
正直に言えば、カメラの傾きやキャラクターからあざとい感じがして好きではなかったです。手品を始める辺りから予告のような雰囲気になってようやくノレました。テーマ曲の「コーリング・ユー」と彫師のお姉さんは好>>続きを読む
『青春神話』で終始虚無顔だった彼の社会人編か!?彼の会社での虚無っぷり、そして相変わらずの奇行をキャッキャしながら観ていました。
友人や家族は出てこない。 もちろんインターネットは普及していない。現>>続きを読む
(35mm)観終わった後、スッキリして元気が出た。人生やりきったんだな。古臭さよりも輝きのほうが圧倒的に勝っている。
洒落た構造の部屋での長回しは手数の多さに痺れて、屋形船での長回しはズームアップに>>続きを読む