ジェーン・バーキンを愛でる映画。彼女がいなくなった今、こういう映画が残っているのは幸せなことだ。内容らしい内容は無いけど、観ていると心が晴れやかになる。
やっぱりワイシャツが似合う。彼女のバッグはも>>続きを読む
(4Kデジタル修復版)少し前に『スクラップ集団』を観たせいか、渥美清を観たい欲求が高まっていた。偶然だがまた屁の話をしてる。兄の存在で妹の縁談がダメになってしまって…という事件がありましたよね。フィク>>続きを読む
画の美しさもさることながら、これは話が面白いわ。自殺するのは本当に強い人か本当に弱い人のどちらかだと国分は言う。はたしてどちらだったのか。執拗な腕立て伏せで気が付いたが、『美しき仕事』との共通点がいく>>続きを読む
『ノスタルジア』を観て以来、少し気になっているタルコフスキー。これは後年の作品とは違った雰囲気だったかな。それでもボロボロになっている宗教画が秩序の崩壊を象徴しているような気がして、逆説的ではあるが、>>続きを読む
行くだけで優雅な気分になれる日仏学院にて。『死刑台のメロディ』『地下室のメロディー』あたりとずっとごっちゃになっていた。エレベーターが下がり始めた時に「死刑台ってそういうこと!?」と思ったが、そうでは>>続きを読む
三隅研次を観るのは初めて。「美」というワードが想起される監督だと何となく思っていたが、ファーストショットしかり、見せ方に美学が感じられる。河原での決闘のシーンは、後ろの雲を見れば昼だと分かるが、夜のよ>>続きを読む
観たことがあるのでどうしようか迷っていたが、後半を4Kで観てみたい!と思い、行ってきた。しかし上映開始から程なくして尿意と偏頭痛の予兆が現れ、妙な緊張感に支配された状態での鑑賞だった。残念無念。
そ>>続きを読む
『気狂いピエロ』で引用されている方…じゃない方のランボー(言いたかっただけ)。社会派要素はありつつもアクション重視で、アメリカン・ニューシネマとはまた違った味わいでした。保安官がランボーをなぜあれほど>>続きを読む
先日観た『東京上空いらっしゃいませ』の余韻がまだ続いているような気がして、年末年始は心穏やかに過ごせました。顔を合わせた地元の友人達からは変化が感じられ、『風櫃の少年』が頭をよぎりました。私も糸の切れ>>続きを読む
2024年に観た作品のうち、コメントを書いていないのはこれが最後…しかし本作はどうも飲み下せておらず筆が進まない。セーフティネットの脆弱さにクローズアップしているのかな。これも2025年の宿題です。>>続きを読む
無い物ねだりだろうけど、あんなに夢中になれることがあるのは羨ましい。チャンスを掴むには何が重要なのか?努力、人脈、タイミング。しんどさや難易度は報酬に比例しない。無報酬で踊り続ける彼を見ていると、大し>>続きを読む
物語と映像の質感は好き。脇役のキャラクターはいかにもな感じがするが、その辺りを受け流した私はまあまあ楽しめた。こなれた日本語を使うミャンマー人の彼のリアクションも瞬発力があって面白かった。
作品や業>>続きを読む
ありそうでなかった映画…そんなことない?今の時代ではたぶん作れない。嫌悪感も抱くかもしれないが、こういう話に共感できる男性はきっと少なくないと思う。同じような経験をしたわけではないけど、うまく振る舞え>>続きを読む
関連作品を観ていなくても違和感無く観られる作品ではあった。特に大きな不満があったわけではないけれど、あまり心には残っていない。ネットで注文した何でもない商品が翌日に届くのを見て、そんなに無理しなくても>>続きを読む
何も書いていなかった映画にササッとコメントしていきます。
インドでもこういう映画が作られているんですね。「この物語はフィクションです」と最初に出てくるが、この作品のように女性が生きづらい世界がかつて>>続きを読む
鬱屈としていて飲み下すのに時間がかかりそう。2024年の見納めとしては他の作品の方がよかったかな。まあこれも巡り合わせです。年を跨いでしまいますが、時間をかけて咀嚼します。
マッチの炎に照らされる溝>>続きを読む
ようやく増村保造を観られました。思っていたよりもセリフで説明している。スパイものとしてだけではなく、学園ものとしても面白かったです。
その信念の是非はともかく、草薙中佐のように雄弁に語れる人が上司だ>>続きを読む
失礼な言い方だけど、無神経な男性が作った雰囲気が漂っていてあまり好みではなかった。それでも現代の女性から特に不評を買っているわけではないようで不思議なものです。この映画で提示される愛はパーソナルなもの>>続きを読む
相米慎二強化期間です。他の作品と比べるとクセがかなり少ないけど、生と死がテーマの一つになっているのは共通点でしょうか。それほどハマらなかったけど観ていて飽きませんでした。一番好きなのはブランコのシーン>>続きを読む
ストーリーの最初と最後はよく分かりませんでした。オイディプスを下敷きにしているということは、この人とは血縁関係なのかな…?なんて思いながら観ていました。メガネをかけ始めたのはいつ頃だっけ。
手や足が>>続きを読む
「マリエンバートって何?」と長年思っていましたが、観終わった今は「そもそもこの映画は何?」という気持ちです。無理やんこんなん…。目覚まし時計のスヌーズを何回も止めながら見る夢みたいでした。このグチャグ>>続きを読む
正直に言えば、カメラの傾きやキャラクターからあざとい感じがして好きではなかったです。手品を始める辺りから予告のような雰囲気になってようやくノレました。テーマ曲の「コーリング・ユー」と彫師のお姉さんは好>>続きを読む
『青春神話』で終始虚無顔だった彼の社会人編か!?彼の会社での虚無っぷり、そして相変わらずの奇行をキャッキャしながら観ていました。
友人や家族は出てこない。 もちろんインターネットは普及していない。現>>続きを読む
(35mm)観終わった後、スッキリして元気が出た。人生やりきったんだな。古臭さよりも輝きのほうが圧倒的に勝っている。
洒落た構造の部屋での長回しは手数の多さに痺れて、屋形船での長回しはズームアップに>>続きを読む
『風櫃の少年』に続いて侯孝賢の悪ガキシリーズ。私はやはり『風櫃の少年』の主人公と同じタイプの悪ガキだったのだとこれを観て思った。母の再婚を匂わすシーンとか、ああいう大事かもしれないエピソードがあっさり>>続きを読む
こういう後味が悪い映画も好きですよ。余白のある画面がスクリーン映えしていたように思いました。
ビンタするシーンはシリアスな場面なのにコントみたいで、近くに座っていたおじさんと一緒に笑ってしまいました>>続きを読む
確か2年前に早稲田松竹で観るチャンスがあった。一話ごとに独立していると知りつつも、全部は観られないだろうと思い、0か100かで考えがちな私はこれをスルー。今回は成り行きで観に行ったわけだが、1回分の料>>続きを読む
虚無顔の彼のテンションが時々おかしくなるのが一番好きです。しかし懐かしさや心地良さを覚えるような青春では無かったですね。一度閉めた扉を少し開けるところで、父の感情が感じられて好きでした。たぶん彼はあの>>続きを読む
めっちゃいいじゃないか。セリフに頼りすぎない構成と奥行きのある画は観ていて本当に気持ち良かった。「まだしばらくの間はこの映画を観ていられるんだ」という感情が湧いたのは久しぶりだ。最後にああいった行動に>>続きを読む
恋恋風塵と同じと思われるロケーションが一転してダークに染まっていた。物語性が強い終盤以外はあまり面白くなかったな。直前に観た恋恋風塵と同じ匂いは少しするけど…なんでだろう。
中華料理が食べたくなって>>続きを読む
驚くほどダラダラ進む序盤・中盤に対し、突き抜けまくりの終盤。やっぱり岡本喜八は爆発オチが好きなんだと思う。高速道路のくだりと爆発したまま迎えるエンディングは面白かった。冒頭の日本語吹き替えはむしろ無い>>続きを読む
近年プロ野球で乱闘が無くなって寂しい思いをしているそこの貴方、この映画を観てください。途中までそれほど乗れなかった私も、この面子では必然としか言いようが無い乱闘発生で楽しくなってしまいました。テニスの>>続きを読む
はじめての侯孝賢。「ホウ・シャオシェン」って口ずさむと中国語を話してる感じがするとずっと思っていましたが、ようやくそれ以外のことを語れます。
淡くて独特ですね。侯孝賢を師と仰ぐ是枝裕和の発言を見つけ>>続きを読む
見つかってしまうのではないかというドキドキ感を味わえる映画でした。終わり方も味わい深かった。淀川長治が2人の関係性をホモセクシャルと評したのは有名な話。私がイメージする「ホモセクシャル」とは異なるが、>>続きを読む
どんなひどい映画なんだと身構えていたが、これも結構面白かったぞ。フリードキンの『恐怖の報酬』方式でスクラップ集団が結成されるのが笑える。
本作の登場人物も真っ直ぐだ。「あだ名にこそ実存が宿る」みたい>>続きを読む
『日本映画史110年』を読んで、田坂具隆は戦争映画をいくつか撮ったこと、そして被爆者であることだけ知っていた。全然知らない巨匠の特集上映に行くのは好きなんですが、忙しさにかまけて気が付けば最終日。増村>>続きを読む