Listenerさんの映画レビュー・感想・評価

Listener

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ぼくの好きな先生(2002年製作の映画)

3.7

先生へのインタビューではなく、子供達とのやり取りによって先生の人柄が浮き彫りになるところがなるほど~という感じ。どこを面白いと感じたのか自分でも説明できないが観ていて心地の良い作品だった。シンプルに子>>続きを読む

動物、動物たち(1994年製作の映画)

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前日の疲れもあって寝ながら観た。動物の目の暗闇での輝きは炎のようだった。考えてみれば当然だけど、剥製用の義眼にも種類があるんだね。

すべての些細な事柄(1996年製作の映画)

3.3

アダマン号の遥か前にこれを撮っていたのか。セリフを忘れても笑って許してくれる劇っていいね。参加したくない人の意思も尊重されていそう。病気を発症させるのは社会、回復させるのも社会。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

著名人である主人公の内情が事件を機にどんどん明かされていく様は極めて現代的だと思った。息子はフランス語が母語なのかな。母親が英語で話しかけてもバーバルなリアクションは無かった気がするし。法廷で途中から>>続きを読む

音のない世界で(1992年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ろう者をテーマにした映画ってどれも見ごたえがある。ろう者が上手く話せないのは音によるフィードバックが得られないからだろうなあ、と思いながら本作を観始めたので、ああいうテクノロジーを使った練習法が30年>>続きを読む

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

3.2

冒頭でおじさんが熱唱する「人間爆弾」には魂が宿っていた。あまり面白くはなかったが、こうやって利用者の主体性を大切にするコミュニティは尊い。勿論、利用できるのはある程度自由にしていても大丈夫な方に限られ>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

過去作や監督自身の文脈にかなり依存している作品のように思えて、全体的には好みではなかった。何なら劇中劇の方が興味をそそられる。記録によって記憶を呼び覚まそうとする終盤は、劇中劇の人物との重なりや、未完>>続きを読む

近松物語(1954年製作の映画)

3.7

そんなにハマらなかったけど、クオリティの高さは伝わってくる。役者が凄く微妙な表情をする。こういうカメラワークや上下・奥行の空間の使い方がこの時代の日本にあったと知れたのは発見だった。後世に多大な影響を>>続きを読む

雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

時々考えるテーマ。世間で許容されない嗜好を持つ人はどうあるべきか、そのような人に対して我々はどう接するべきか。トークショーで白石和彌監督が言っていたように、「誰の背中を押すのか」という点で興味深い作品>>続きを読む

八つ墓村(1977年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「祟りじゃ!」の元ネタはこれだったのか。落ち武者襲撃、多治見要蔵による殺戮、屋敷の火事と、ダイナミズムが感じられるシーンが特に良かった。「物証は?」と問われた金田一が「あの…そんなことよりも…」と言っ>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

3.9

格調高い雰囲気がありつつも、ウェルメイドというよりはエモーショナルな映画だった。例のシーンではやっぱり涙が出るんだけど、事件の経緯や動機がなかなか説明されないから、頭が?になりながら涙を流すという不思>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

優しさ溢れる映画だった。プラネタリウムの最後のナレーションによって、PMSやパニック障害で悩む人々だけでなく、悩みを抱える全ての人に話が拡張されるところが好きだった。社長は弟の自殺を経験しているからこ>>続きを読む

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.0

これもなんか良かったな。愛が感じられて心に沁みる。多くの人が指摘するように主人公とカサヴェテス自身を重ね合わせているんだろうけど、この話の1/10くらいのスケールで、私たちも似たようなことを経験してい>>続きを読む

アメリカの影(1959年製作の映画)

3.1

これはピンと来ず、ウトウトしてしまった。「この作品は即興演出で撮影されました」ってテロップを見て、へぇ~とは思うものの、それをラストで明かしてしまうのは無粋な気もする。

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

なんか良かったなあ。緊張感があってゾクゾクしながら観て、観終わったときにはすっきりしていた。若さがあった頃の自分と決別する一方で、老いを安直に受け入れようとしない。その過程が実生活・幻想・舞台で重層的>>続きを読む

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.5

舞台設定が良い。前半は夫が卑屈すぎる。蕎麦屋の兄ちゃんが入ってくるタイミングで笑った。最後のあたりの急展開は不思議な感じだね。

東陽町辺りにああいう場所があったのは知らなかった。この映画で言われてい
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美しき諍い女(いさかいめ)(1991年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

リヴェットは『北の橋』『彼女たちの舞台』に続いて3作目の鑑賞。作風がこれまでと全然違うぞ…!忍耐力が求められる作品だが、登場人物の心情の移り変わりや画家とモデルの関係性が味わい深く、後半は結構面白かっ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

1か月ほど前に観た『悪い子バビー』を思い出しながら観た。フェミニズムというよりはヒューマニズムだと思った。でもそう考えると最後はあまり好きになれない。私も含め、観客がメッセージを求めすぎているかもしれ>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ざっくり言えば『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で、部分的には『レイジング・ブル』だった。『キラーズ~』の方が洗練されていると思うし、個人的にはもっと苦みのある作品が好きだけど、こちらはやっぱりジ>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

嫌な話を嫌な感じに撮ったなあというのが正直な感想。実話を基に作成されたとのことだが、人目を憚らず娘とビデオ通話するシーンのように、周囲への配慮が足りない行動が移住者側にもあったのかな。

濱口監督の新
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

3.7

現代の日本人からすれば(パナヒ監督にとっても同じかもしれないが)因習にしか見えないが、そう思わない人々もきっと世界にはいるのだろう。メタ的な映画。熊とは何のことだろう。

彼方のうた(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

杉田監督の作品を観るのは『春原さんのうた』に続いて2作目で、その時は濱口監督の『偶然と想像』との二本立てだった。これは偶然だろうか。むしろ必然?

彼女たちが過去に何を経験したのか明確には描かれていな
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

3.9

岡本喜八のギャグセンス好きだ。年末調整(笑)コメディ部分は『ああ爆弾』より面白かったかもしれない。話の展開に捻りがあって観客を楽しませようというサービス精神がすごく感じられる。

ああ爆弾(1964年製作の映画)

4.4

力作ですね~自由で楽しい映画だ。もっと多くの人に観てほしいな。オープニングの熱量でもう引き込まれた。「かーちゃん得意のハンマー投げ♪」なんちゅう歌詞だ。不条理にもできそうな話ではある。

綺麗なチャー
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東京物語(1953年製作の映画)

3.8

この作品に出てくる爺さん婆さん以上に諦念を持ってしまっているせいか、それほど心は揺さぶられなかった。もっと年を取ってから観ると心にくるかもしれない。紀子が義理の両親をあれほど手厚くもてなすのは義務感な>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんかちょっと不思議な話だなあ。兄の不在とか縁談の急転とか。シスターフッドっぽさもある。40にもなってぶらぶらしている男より子供がいる男の方が信頼できるって話は、現代でも耳にするような気がする。

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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを読んだだけで自分好みのように感じて、早く観たいと思っていた作品。早稲田松竹が上映してくれました。作り上がりはどこか奇妙だし時代を感じる演出もあるけど、両親と再開してからはとにかく涙が出た。両>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

最初に人骨が出てきて、「あ~これはアニエス・ヴァルダの『冬の旅』と同じ形式ね」と思い、結末を想像していただけに、最後を省略して余白を残しているところがとても良かった。ただ話自体にはそれほど乗れず。とい>>続きを読む

長屋紳士録(1947年製作の映画)

3.6

ぼーっとしてたら終わってしまった。あの籤のテクニックはどこかで使いたい。がっつり唄う笠智衆好き。目を引く建物は築地本願寺か。

晩春(1949年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「幸せは待ってるもんじゃなくて、やっぱり自分たちで作り出すものなんだよ。結婚することが幸せなんじゃない。新しい夫婦が、新しいひとつの人生を作り上げてゆくことに幸せがあるんだよ」

いやあ観ていて気持ち
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吸血鬼(1932年製作の映画)

3.0

面白くはなかった。幽体離脱はどうやって撮ったんだろう。

あるじ(1925年製作の映画)

3.4

こういったテーマの映画が百年前に作られていたことに驚くと同時に、百年前からそれほど変わっていないようにも思え、どこかがっかりする気持ちもある。正してくれる人がいない立場の難しさとも言えるだろうか。>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

息子の存在がいい味を出している。最後の窃盗未遂はともかく、見境なく自転車を探す姿も、父親としては子供に見られたくないですよね。

無防備都市(1945年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ネオレアリズモ初鑑賞。序盤にうとうとしてしまったけど結構面白かった。笑いもある。脈絡のない屠殺シーンは2人の行く末を暗示していたわけね。神父の力強い言葉には清々しさを覚える。「魂は死んでない。肉体が死>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

よく歩く。私もお店を開いたらお客さんが来るか不安になりそう。

ここでも『ラルジャン』が。お気に入りなんだな。血が滴る手がポスターに描かれているが、最初のキッチンでの流血はこのオマージュなのだろうか。
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簪(かんざし)(1941年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

納村さんの怪我は思ったよりシリアスでした…と思いきや、もともと足が不自由な設定なのか?学者先生のやり取りが笑える。みんなが徐々に同じ部屋で過ごすようになるのが家族みたいで良いですね。日記や手紙で過不足>>続きを読む

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