正直申し上げますと『チャイム』派で、序盤のバスのシーンやギロチンワイヤーがはってあるシーン等の恐怖描写が一番ワクワクしました。
しかしながら、明後日の方向へ連れて行かれる展開には良い意味で腰を抜かしてしました。
ドンパチはそこまででしたが、
ビニールカーテン、ガラス張り越しの男、車の窓に至るまで、
徐々に黒澤監督お馴染みの知っている地獄へ誘われるに連れて実家のような終末感に浸っていけました。
登場人物全員が異なるベクトルに軽薄で絶妙に会話が表層的で且つ成り立たないオフビートな感じも良かったです。
一家に一台アシスタントの佐野くんがいたら助かりますねぇ。私も欲しいです。