かげりん

室町無頼のかげりんのレビュー・感想・評価

室町無頼(2024年製作の映画)
4.7
先行上映で鑑賞。あまりの出来に感動した。
終始登場人物みな汚く、臭そうながら、この泥臭さがストーリーも相まって非常に感情移入できる作品となっていた。
主演の大泉洋は相変わらず絶妙な演技で、飄々としつつも芯のあるイケオジを熱演。対する堤真一も渋くてどこか根が見えない怖さを見え隠れさせている雰囲気で目が離せない。
赤穂浪士のような下剋上天誅物語であるので、悔しい思いを胸に巨悪に挑む姿はカッコよく、惚れ惚れする。
また、少年漫画のような成長劇も挿入され、冒頭にでてきた人物の成長の姿に感無量。
アクションもかなりの複雑かつ豪快さで、これまた目が離せなかった。
日本版キングダム。
BGMがわざとらしいくらいに時代劇っぽくてダサさMAXだったが、むしろそれも良かった。
新年早々、邦画で一番ではと思える大活劇に拍手。
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