ミ

ルックバックのミのレビュー・感想・評価

ルックバック(2024年製作の映画)
2.0
私は見るのではなく感じたい。漫画独特の読み手に委ねられるテンポ感が失われてしまっていた。一コマ一コマに感情が入り込んでいくあの感覚、ページをめくるタイミング、単行本の重量感や紙の触感、『ルックバック』を手に取り呼んだ時のあの感動、全てが足りていない。

創作活動における葛藤、それ以前に人として生きていく中での葛藤、他者を思うが故の傲慢さ。『ルックバック』における様々な心理描写は、あくまで漫画の中で描かれたものであり、それらは読み手それぞれのペースの中で、漫画によって私たちに与えられる時間の中で共有されるものである。劇場という同調圧力のある環境でそれら全てを感じ取り、自らの経験や考えに基づき咀嚼し、時間をかけ慎重に理解をすることは難しいのではないだろうか。

そういえば自分も小学生の頃漫画係やってたなあとか。香ばしいすぎる。主に映画の悪役の日常を描いてた気がする。ダース・ヴェイダーだったり、ゴラムだったり。

それにしてもネットでは「真剣に何かに打ち込んだことのある人は感動できる」という評ばかりが目立つが、はっきり言って気色悪い。自分自身で「真剣に打ち込んだわ〜」だなんて思い込んでるようじゃまだまだです。出直してきてください。
ミ