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エイリアン:ロムルスのmitoのレビュー・感想・評価

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)
4.2
2024年86本目。
大分久しぶりの映画館での鑑賞。
ドント・ブリーズのフェデ・アルバレス監督がエイリアンを描く。

時系列的にはエイリアンの1,2作目の間にあたる内容で、昨今の新しい系譜で進めていたプロメテウスの系譜とはまた違う、寧ろ原点回帰的にクリーチャーに追われる恐怖へ全振りしたSFスリラー映画。

映像も敢えて古き良きNO-CG感を出すスター・ウォーズ的演出だったり、宇宙船内のビジュアルも初期作品に寄せたりとエイリアン初期作品の頃の特殊効果をかなり意識している。

あと、素直に怖い(笑)
いつ奴らに襲われるか、という緊迫感や腹を食い千切って出てくるアレのように直接的な残虐描写、アンドロイドの無機質な部分のゾッとする感じなどなど。

兎に角、静と動の使い方が上手くて、宇宙空間の無音を使った演出や警戒している時の静けさあたりは流石ドント・ブリーズを手掛けたアルバレス監督。

個人的には素直に楽しめた。

古からのシリーズファンから文句が出るとしたら、主人公チームが歴代のエリートクルー達から、何も知らないティーン世代に変えた点かな。
この部分は個人的にも少し気になりはしたが、何も知らないティーンが偶然命の危機に遭うってのがジェイソンフォーマットっぽいというか。
エイリアンの登場人物フォーマットから外れる感はある。

まあ、正直この変化も良い方に作用している部分もあるし、何より違和感は決して無いので、マイナスになり得ないとは思う。

あと、主演のケイリー・スピーニー。
ただでさえ売れ始めている彼女だが、この作品でより勢いが増しそう。
この存在感とビジュアルは良い!!
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