【リドリー・スコットの劣化版…は言い過ぎだろうか】
エイリアン1・2に近い時代設定ということで当時を彷彿とさせるメカデザインや音楽にノスタルジックな気持ちになる。
と、そこまでは良かったがいかんせんまずプロットの古臭さが否めなく手垢が付いた印象で、当時ならば驚きと恐怖に満ち溢れたストーリーなのだが今となっては在り来りという他ない。
そして俳優陣の演技もどこかステレオタイプでこれといったキャラクターを見い出せず、シリーズ通して肝になるアンドロイドの彼にしても想像の域をでない個性に留まる。
このロムルスを観た感想は、エイリアン1の脚本の斬新さ、デザインの技術とリドリーの演出、、そしてなによりシガニー・ウィーバーの強烈な個性があってはじめて完成された名作なのだ、と改めて思う。