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めまいのmaddieのネタバレレビュー・内容・結末

めまい(1958年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

最初から最後まで本当に面白かった!

原作小説ではマデリンとジュディが同一人物であるということがラストで明かされる”サプライズ”となっているのに対し、映画では中盤で観客にだけその事実が明かされ(スコティには明かされない)、その後スコティがその事実に気づいたらどうなってしまうのかと観客をハラハラさせる”サスペンス”に仕上げたというヒッチコックらしい展開となっている。

スコティが、墓地にいるマデリンを見ているシーンで薄緑色のフィルターがかかっていることと、ジュディとホテルで会うシーンでホテルのネオンサインの緑色が部屋に入り込んでいることにより、マデリンとジュディを重ねていることが表現されている。

スコティが塔の階段を駆け上がるが高所恐怖症によりめまいを生じてしまう際の階段の歪みの表現が素晴らしい。(ヒッチコックはこのことについて15年考えて表現したらしい)

ヒッチコックの作品へのこだわりは本当に素晴らしいし、勉強になる。
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