最高傑作 というハードルが高すぎた感じはある。
現代の視聴にはやや物足りなさを感じてしまう。
フラットな見方ではないと思うけど。
最後の最後鐘楼に改めて上がるシーンから面白くなる。
途中ハッピーエンドあるかな？と思った、けど悲惨な終わり方、このあたりが傑作の所以だろうな。ロジックよりも狂気に比重がある。
元妻の扱いとか、ちょっととして雑だなと感じる。鳥とかサイコの緻密さを考えると不思議ではある。
例えば反撥とかローズマリーの赤ちゃんはこのあとなのかな？
あとはまあラストナイト・イン・ソーホーとかもヴィジュアル的に意識してそう。
多分こういう作品がないと生まれなかったと思うので、映画史的には大切なのかも。
一方で光るシーンは多くて、特に建築や衣装の美しさが素晴らしかった。
カラーの良さが十二分に活かされていた。
あとはなによりヒロインの美しさ。このあたりはさすがヒッチコックだなという正統派の美形でそれだけで画面が持つところがずるい。
