ガーカス

アインシュタインと原爆のガーカスのネタバレレビュー・内容・結末

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

⚠️ネタバレ注意⚠️

世界で唯一
核兵器が実戦使用された国で生まれた人間として
見ておきたかった作品
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この映画は
「彼の言葉は全て彼が生前に述べたり書いたりしたものである」
という前置きから始まる。
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その前置きの通り、この作品はアインシュタインの
苦悩や精神状態が細かく描かれていた
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知ってるようで知らないアインシュタイン
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平和主義者のアインシュタインは
人類の幸福を追求する科学を追い求めたことが
皮肉にも人類史上最も危険な兵器開発に繋がってしまった…
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彼自身もユダヤ人としてドイツで非人道的な
迫害を受け、誰よりも反戦・平和主義者だった。
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しかし、平和主義者であるがゆえに
反ファシズムでもある彼は
「組織された軍隊に対抗できるのは
組織された軍隊だけ」という考えに
自然と行き着いていた
_
アインシュタインの行動は全て
彼自身の経験値から平和に繋げるために
良かれと思って進めたことが
ちょっとした憶測やボタンのかけ違いが
後押しとなり、取り返しのつかないことへと
発展してしまった
_
この作品は
アインシュタインが死ぬ間際まで感じ続けた
苦悩や責任が、本人のインタビュー音声などを
通じて知ることができる
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原爆投下後の広島の悲惨な生々しい映像で
心がえぐられるシーンも多々あるものの
僕は観て良かったと思えた作品でした。
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