クソシン25

遠すぎた橋のクソシン25のレビュー・感想・評価

遠すぎた橋(1977年製作の映画)
3.9
年代も経て、感想も変わるかと思い、腰を据えて、175分の超大作を再鑑賞。以前の記憶は、ロバート・レッドフォード、ショーン・コネリーが連合軍奮闘シーン、そして届かなかった橋ぐらいが残ってるぐらいでした。再鑑賞しての感想は、見応えありました。作戦開始とともに、大規模な空挺部隊の輸送機から次々とパラシュート降下していくシーンは、今みても色褪せない圧巻の迫力映像でした。クック少佐(ロバート・レッドフォード)率いる部隊が、計画の遅れから昼間、迫撃砲を浴びながら、手漕ぎボートで渡河。「聖母マリア、お守り下さい」と繰り返しつぶやきながら、ひたすら漕ぎ続け、、、戦車大隊率いるマイケル・ケイン、爆破された橋の替わりに浮き橋を組み立てるエドワード・フォクス。橋を死守すべく奮闘するアンソニー・ホプキンス、SS精鋭部隊から大打撃を受け、撤退を余儀なくさせられるショーン・コネリー。他、ライアン・オニール、ジェームズ・カーンの男気軍曹ぶりなど、豪華名優を見れただけでも、幸せな作品でした。当時は、派手な戦闘シーンばかりに気を取られていましたが、今見直すと、これは「敗戦」の作品だったのだと、今更ですが、、、マーケットガーデン作戦の立ち上がりから、数々の誤算による、失敗が重なり、被害拡大により撤退するまでが、丁寧に描かれてました。ジーン・ハックマンが「上が勝手に号令すれば、部下が死ねのだ」と、、、「作戦は、90%成功だった。ただ、橋が遠すぎた。」のモンゴメリー将軍の言葉に愕然とするショーン・コネリー、、、映画「ダンケルク」の撤退や、「プライベート・ライアン」のクライマックスになるアルンヘル橋の戦いとリンクするのだと、色々、ムービーワールドも広がり、新たな視点が盛り沢山でした。それだけに壮大な作品なのだなあと、オレンジ色にそまる夕景の撤退エンドロールに余韻感でした。
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