2024年10月3日に鑑賞。
めちゃくちゃ面白かった。
主人公が本当に良い。かわいいのは前提として、その性格が今まで観たどの映画のキャラクターの中でも断トツで好き。あえてまったく包み隠さずに言うなら、主人公はものすごくクソガキだった。そこがいい。そこがいいんだ。
主人公がそうなってしまったのには、シンプルで当たり前な「家庭」という理由がある。その背景を理解した上で主人公の行動を見ると、全てのクソみたいな行動から無限に味わいが感じられる。
私はこういう、「幼さゆえの」みたいなキャラクターが大好きだ。幼さゆえにひねくれるし、幼さゆえに間違えるし、幼さゆえに真っすぐな想いが胸に刺さる。そして物語が進んでいく中でそのキャラクターが変化していく様子が、「幼さの脱却」「子供から大人へ」って感じでとても良い。
その観点から言うと、この映画は100点満点。最高。
主人公の他にも、妖怪たち、父、母、閻魔大王が好きなキャラクターだった。
全体的に俗っぽい感じの世界観が面白い。特に地獄が良い。
クライマックスは一見明るく終わったように見えるが、実は深く考えるとダークな結末だったのがなんか良かった。
主人公が自転車を倒すシーンが一番好き。
終盤の母の台詞で泣いてしまった。
ラストシーンが大大大好き。