ゴム水

蛇の道のゴム水のレビュー・感想・評価

蛇の道(2024年製作の映画)
3.7
画質やあの頃の雰囲気もあってのことなので仕方がない気もするものの、オリジナルにあった不穏さ・不気味さ・怖さは薄くなってしまっている。

柴咲コウの新島はよかった。常に冷静で、全てを見透かしたような顔。妙に直線的な動きもやるべきことを合理的に、迷いなく最短距離でやろうとしている感じ。フランス語の発音がいいのか悪いのかは正直わからんけど目力はアニャ・テイラー=ジョイに負けてない。ゾクっとするラストもgood。

オリジナルにはない西島秀俊とのやりとり。ある解決策を仄めかす(ここどうしてもCUREを連想してしまう)新島は常人の倫理観の中にはいない人で、そういうところは世界を数式で捉えていた哀川翔版と共通してるように思った。
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