笹川パンダ

蛇の道の笹川パンダのレビュー・感想・評価

蛇の道(2024年製作の映画)
3.5
たとえば最初に誘拐してきたときに、足の拘束をはじめに解くわけだけれど、普通に考えれば鎖に繋いでから解く。しかし、解いたからこそ逃げ出そうとするアクションが撮れる。心理的なリアリティを度外視し続けることの違和感が恐怖の元となる。心理に引っ張られると説得力は増すだろうが、歪ななんとも言えない違和感は出せない。現実は説明できることばかりではない。説明できないから怖い。どこまでも嘘を突き通す胆力!
笹川パンダ

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