さゆ

祝日のさゆのネタバレレビュー・内容・結末

祝日(2023年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

祝日 で学校や図書館はもぬけの殻 なのに
生の香りがどこからともなくむんと漂う映画
野菜ジュースの味が好きとか、叩かれると痛いとか、他人から貰うカイロが暖かいとか
中華用の油で喪服を燃やす人がいたり、公園で社交ダンスをする親子がいたり

うん、祝日っていい響き

作品全体としてはあまりひっかからなかったかな?
これは作品がどうというより無垢な学生の気持ちにあまり共感できなくなってきているからだと思う。

ラストの演出があまり好きではなかったかなぁ。

自殺しそうな中学生の目の前に天使が現れて「自殺を一日延期して私とデートしよう!」と提案して楽しく過ごすっていうお話で、まぁ九割九分九厘自殺しないよねって誰もが思う。
実際自殺は辞める。

だけど、この過程でちょっとハラハラさせる必要あった!?
天使が居なくなって、屋上まで行ってみて、屋上の淵に立って両腕を伸ばしてみて。不安をくすぐるような音楽が煽られて、ドサッと音がして……
実は後ろ向きに寝転んで空を仰ぎ見ただけでした
おしまい っていう。
生き死にはエンタメじゃないのよ。悪い意味での作為を感じてしまい、眉間に皺を寄せたまま寺尾紗穂を聴いた。

うーん、他の人の意見も聞きたい。
さゆ

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