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ぼくのお日さまの2512のレビュー・感想・評価

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)
4.5
iPhoneで久しぶりにぼくのお日さまを聴いてみる。2014年、そうかもう10年なんか。「むかしぼくはみじめだった」アルバムは当時致死量くらい聴いてたな。それくらい自分にとっては特別な曲、ぼくのお日さま。観るしかない。

3人が出逢ってからと3人の別れ。
本当に別れが辛過ぎて辛過ぎて、、後半はずっとぐずぐず泣いてしまった。

スケートリンクの日差しの入り。素晴らしい。夕日なのか朝日なのかは分からんけど、光の入る瞬間を撮るの大変やったやろなあと思いました。。

タクヤの純真無垢な無邪気さ。見出した人生の道筋が無くなってしまった彼の喪失感たるや。それを思うだけで胸が締め付けられる。
サクラは何にも悪くなくて。
思春期で多感な時期である事、先生に恋をしている事、誰もが経験する嫌な自分との対峙。サクラのスケーティングはタクヤじゃなくても惚れてしまうよ。
池松壮亮の先生役、とてつもなく良い。
けど、辛いねー、、後半まともに直視出来ないほど辛かった。
ルッキズム、LBGT、認知されているはいるけど、この世に差別なんか無くならんのよ。

ひとつ思ったんは監督の奥山さん、監督・脚本・撮影・編集の全部をされてて凄いという思いと、興行がふるわんだ時の戦犯は全部奥山さんになってしまうのでは?という勝手な世話心。描きたい映画を作れるのは全部を担う特権なんかもしれやんけれど。。。

ぼくのお日さま
で描いた日々はきっとそれぞれの長い人生の中の一つの出来事ではないんやけど、
期待も込めてかけがえのない宝物のような出来事であると信じたい。

この映画を観てハンバートハンバート気になった方。ぼくのお日さまが入ってるアルバムに「まぶしい人」という曲もあるんやけど、そちらも素晴らしいし、映画にも近い歌やから聴いてくれたら嬉しいなあ。
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