INDY82

ぼくのお日さまのINDY82のレビュー・感想・評価

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)
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K-11

僕はイエス様がきらいにつづき、雪が好きですね。
小樽が舞台であることを中盤過ぎ、荒川のマンションからの眺めで気づく。

スケートがモチーフの映画ってアイトーニャくらいしか思い浮かばないのだけれど。なかなか珍しいし難しそうなのに、演者がみんな上手で違和感はなかった。


奥山監督得意の夢のような日々から暗転、現実の厳しさを突きつける。
終盤あかりがリンクで一人、月の光を背に演技するのだが、リンクを削る鈍い音が不快で仕方がなかった。女の子のスポーツ、気持ち悪いと吐き捨てる彼女の演技に先はあるのか。

ただ、タクヤは、好きなものに一時打ち込み自信をつけた。きっとラスト、自信を持ってあかりをデートに誘うのだろう。
タクヤの友だちが最高。

ペアでなければ成り立たないものが、片方がいないことで、もう片方が悲しい思いをする。残酷。


スマホではなくガラケーであることからも2000年前後の時代設定なのだろう。
四半世紀程度で多様性への理解は、特に日本で著しく変化した。まだ進化とまでは言えないかもしれないが、あかりや母親のような反応をすることは少なくなったのではいないか。
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