ジェシー観たさに!!
思春期真っ只中の高校生、ウォルトを演じるジェシー。歳の離れた弟、フランク。
ある日、夫婦間の問題だと離婚話を切り出す両親に戸惑う二人。
一変する生活に、次々と露呈するモヤモヤ。
普通の家庭にありそうな、極々身近な話。
家族四人それぞれの視点から見えてくる、すれ違いや齟齬。
辛い話なのに、観終わった後は少し心地よい。そんな作品です。
以下、ネタバレとクジラを含みます。
当初は、なんでも父親の言うことが正しいと考えていたウォルトは、最後の場面で父親離れをする。そして、母親の思考に近づこうとする。
自分の事しか考えていない父にウォルトの気持ちなど分かるはずもなく、「リリーは出ていったよ。」という言葉の持つ重ささえも測れなかった。一方で、母は後悔してるんでしょと、息子の気持ちを見抜く。
ウォルトはカウンセリングにて、楽しかった記憶を少しずつ語る。パーティーを抜け出して、母親と二人きりで映画を観に行ったこと。そして、そのあとに自然博物館でイカとクジラのモニュメントを見たこと。家に帰ってから、感想を言い合った事。
怖かったけど楽しかった記憶の一部として、確かに存在していたイカとクジラのモニュメント。当時は指の隙間から覗くのがやっとだったモニュメント。母親の記憶には残っていなかったその思い出を、何もかも上手くいかない時代の今の自分が見れば、大事なものを思い出すかもしれない。
そんな淡い期待が最後、ウォルトを博物館へと向かわせたんじゃないかな。
p.s.
ギターもって座ってるジェシーの上目遣いがイケメンすぎて、大満足です!!
🎵サントラトラ Hey You