あぱっち

ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版のあぱっちのレビュー・感想・評価

5.0
"人間は昔も今も自分勝手な生き物だ。"

爆発的な人口増加と環境汚染が起きた2022年を舞台に、1人の刑事が合成食品"ソイレント・グリーン"製造会社社長の殺人事件を追う

チャールトン・ヘストン、ジョセフ・コットン、チャック・コナーズといった70年代を代表する役者が勢揃い

セロリやリンゴ、牛肉など、普段我々が当たり前のように口にしている食材を主人公と同居する老人が2人で美味しそうに食べるシーンが強烈に印象に残っている

まだ美しい風景が残っていた頃の地球の姿を見ながら安楽死を迎え、そこから遺体の処理方法へと続く一連のシーンはシュールであり残酷でもあった

この手の映画は今まで散々見てきたので、"ソイレント・グリーン"の原料の正体は容易に想像出来たものの、現代社会が抱える課題を50年以上前にここまで生々しく描いた製作陣は偉大だと思う
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