みむさん

ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版のみむさんのレビュー・感想・評価

4.0
舞台となった2022年はもう過ぎてるが絶対ないだろうとは言い切れない恐怖。
NY人口増加、食糧不足、環境破壊。限られた食料と資源は一握りの富豪にしか渡らない。多くの庶民一般市民は「ソイレントグリーン」を配給されている。

原作「人間がいっぱい」も以前に映画観たあとに読んだが全く違って驚いた。ソイレントが何かなんて全く出てこなかった。

ソイレント社の幹部殺人事件の捜査をする刑事がみた衝撃の真実…😱

この殺人事件の捜査の行方がどうっていう映画じゃないよね。

資源枯渇・環境破壊・人口爆発的増加という未来への警笛というか。

1973年の映画、当時観たらまだまだ先の話!そんなことないだろうって少し余裕を持って観れたかもしれない。
でももう過ぎた。
ここまでの世界にはならなってなくても、この話どっかの国とか最高機密扱いでやりかねない、絶対無いわって言い切れない恐ろしさがある。

「ホーム」と呼ばれる安楽死施設のようなもの。これも、複雑な気持ちになるけれど「安楽死」を肯定するならばこんなシステムありそうで怖い。

しかも、そこで安楽を得た先に行き着は!!!???

いやあ、こんな話だとは思わなかった…と衝撃を受けた映画。
食糧不足の解決策の最終手段、それをビジネスにしてしまう背筋の凍る話。